AGA治療は長期戦になるため、毎月の薬代は決して無視できない問題です。そこで多くの人が検討するのが、先発医薬品であるプロペシアではなく、より安価なジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用です。しかし、「安いから効果が薄いのではないか」「品質が悪いのではないか」といった不安を感じる人も少なくありません。結論から言えば、国内で正規に承認されているジェネリック医薬品(フィナステリド錠)であれば、プロペシアと医学的に同等の効果が期待できます。ジェネリック医薬品とは、先発薬の特許期間が満了した後に、同じ有効成分を使って製造・販売される薬のことです。プロペシアの有効成分であるフィナステリドの含有量は、ジェネリックであっても全く同じ(通常1mgまたは0.2mg)です。厚生労働省の厳格な審査基準をクリアし、生物学的同等性試験によって「体内で同じように吸収され、同じように作用する」ことが証明されています。したがって、主成分が同じである以上、DHTの生成を抑えるメカニズムも効果も理論上は同じになります。実際に多くのクリニックでジェネリックが処方され、プロペシアと同様の治療実績を上げています。ただし、先発薬とジェネリックで完全に同一ではない部分もあります。それは、添加物(錠剤を固めるための成分やコーティング剤など)や、錠剤の形状、色です。これらの違いによって、飲みやすさやアレルギー反応のリスクに微細な差が出る可能性はゼロではありませんが、薬の効き目そのものに大きな影響を与えることはまずありません。むしろ、ジェネリックの最大のメリットである「価格の安さ」は、治療効果に間接的に寄与します。なぜなら、AGA治療において最も重要なのは「継続」だからです。経済的な負担が減ることで、無理なく長期間服用を続けられるようになれば、結果として治療成功率は高まるのです。注意が必要なのは、インターネット上の個人輸入などで手に入る、海外製の出所不明な激安ジェネリックです。これらは日本の厚生労働省の承認を受けておらず、偽物であったり、不衛生な環境で製造されていたりするリスクがあります。有効成分が含まれていないだけならまだしも、有害物質が混入している可能性さえあります。