数年前から、分け目の地肌が目立つようになり、髪全体のボリュームも減ってきたように感じていました。最初は気のせいだと思っていましたが、美容師さんにも「少し髪が細くなりましたね」と言われ、いよいよ無視できない問題だと自覚しました。鏡を見るたびにため息が出そうになり、人の視線が頭に集まっているような気がして、外出するのも億劫になっていきました。育毛シャンプーや頭皮マッサージなど、自分でできることは色々と試しましたが、なかなか目に見える効果は得られませんでした。そんな時、インターネットで女性専門の薄毛クリニックの存在を知り、勇気を出して相談に行くことにしたのです。クリニックでは、医師による丁寧な問診と頭皮の診察が行われ、私の薄毛の原因はホルモンバランスの乱れによるFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性が高いと診断されました。そして、治療法としてミノキシジル配合の外用薬と、補助的に髪の栄養を補うサプリメントを提案されました。正直、薬を使うことには少し抵抗がありましたが、医師からの詳しい説明と、「一人で悩まず、一緒に頑張りましょう」という温かい言葉に背中を押され、治療を始める決意をしました。外用薬は毎日朝晩、気になる部分に塗布し、サプリメントも忘れずに飲む日々。最初の1ヶ月は特に変化を感じられず、焦りや不安を感じることもありました。しかし、医師からは「効果を実感するまでには最低でも3ヶ月はかかりますから、焦らずに続けましょう」と励まされ、自分を信じてケアを続けました。そして治療開始から3ヶ月が過ぎた頃、ふと鏡を見た時に「あれ?分け目の地肌が以前より目立たなくなっているかも?」と感じたのです。気のせいかと思い、スマートフォンのカメラで頭頂部を撮影してみると、確かに以前よりも産毛が増え、地肌の透け感が少し改善されているように見えました。その時の嬉しさは今でも忘れられません。それからも治療を続け、半年後には髪全体のボリュームも少しずつ戻ってきているのを実感できるようになりました。何より嬉しかったのは、自信を取り戻し、再びおしゃれを楽しんだり、人と会ったりすることが苦にならなくなったことです。もちろん、治療はまだ継続中ですが、あの時勇気を出してクリニックに行って本当に良かったと心から思っています。