薄毛対策としてツボ押しを始めるなら、まずは頭とその周辺にあるツボからマスターするのが効果的です。頭部には、自律神経のバランスを整えたり、頭皮の血行を直接的に促進させたりする重要なツボが集中しています。ここでは、代表的な三つのツボの場所と押し方をご紹介します。一つ目は、万能のツボとして知られる「百会(ひゃくえ)」です。場所は、頭のてっぺん、両耳の最も高いところを結んだ線と、顔の中心線が交差する点にあります。少しへこんでいるので、指で探ると分かりやすいでしょう。百会は、全身の気が集まる場所とされ、刺激することで自律神経の乱れを整え、ストレスの緩和や血行促進に効果が期待できます。押し方は、両手の中指を重ねてツボに当て、体の中心に向かって「痛気持ちいい」と感じる強さで、ゆっくりと垂直に5秒ほど押して、ゆっくり離す、というのを繰り返します。二つ目は、「角孫(かくそん)」です。耳を前に折り曲げた時に、耳の一番上が当たる、生え際の部分にあります。このツボは、側頭部の血流を改善するのに特に有効で、耳鳴りや頭痛にも効果があるとされています。人差し指か中指の腹で、優しく円を描くようにマッサージするのがおすすめです。三つ目は、「風池(ふうち)」です。首の骨の両脇、髪の生え際にあるくぼんだ部分にあります。ここは、首や肩のコリに悩む人なら、押すと「そこそこ!」と感じる場所でしょう。この部分の筋肉が凝り固まると、脳や頭皮への血流が阻害されてしまいます。両手の親指を風池に当て、他の四本の指で頭を支えるようにしながら、頭を後ろに倒すようにして、ゆっくりと圧をかけていきましょう。これらのツボ押しは、お風呂上がりの血行が良くなっている時や、仕事の合間のリフレッシュタイムに行うのがおすすめです。毎日続けることで、健やかな髪を育むための土台作りを始めましょう。
今日から始める薄毛対策の基本!ツボ頭部編