びまん性脱毛症に悩む女性が、今日からすぐに始められる最も基本的かつ重要な対策、それが「食生活の改善」です。高価な育毛剤を使う前に、まずは髪を作る工場である体に、良質な材料を届けることを意識しましょう。髪の三大栄養素と言われるのが「タンパク質」「亜鉛」「ビタミン類」です。これらをバランスよく、かつ継続的に摂取することが、細くなった髪を太くし、頭全体のボリュームを取り戻すための鍵となります。まず、タンパク質です。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれていますが、動物性と植物性を組み合わせて摂ることが推奨されます。特に大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモン様作用があり、更年期世代の薄毛対策には最強の味方です。朝食に納豆ご飯と卵、昼食に焼き魚、夕食に豆腐サラダといった具合に、毎食片手のひら一杯分のタンパク質食材を取り入れるよう心がけてみてください。髪の主成分ケラチンは18種類のアミノ酸から作られていますが、食事から十分なタンパク質を摂ることで、これらのアミノ酸が体内で再合成され、強い髪が作られます。次に、現代女性に圧倒的に不足しているのが亜鉛です。亜鉛は、食事から摂ったタンパク質を髪の毛(ケラチン)に合成する際に必須となるミネラルです。どれだけタンパク質を摂っても、亜鉛がなければ髪にはなりません。牡蠣やレバー、牛肉の赤身、ナッツ類に多く含まれていますが、吸収率が悪いのが難点です。そこで活躍するのがビタミンCです。野菜や果物に含まれるビタミンCと一緒に摂ることで、亜鉛の吸収率を高めることができます。また、鉄分も重要です。鉄不足による貧血は、毛根への酸素供給を滞らせます。レバーやほうれん草、ひじきなどを積極的に食べましょう。そして、頭皮環境を整えるビタミンB群(特にビオチン)や、抗酸化作用のあるビタミンEも忘れてはいけません。アーモンドやアボカド、豚肉、うなぎなどがおすすめです。一方で、避けたいのが過剰な糖質や脂質、添加物です。これらは皮脂の過剰分泌を招いたり、血行を悪くしたりして髪の成長を妨げます。コンビニ弁当やスナック菓子ばかりの生活では、いくら良いシャンプーを使っても効果は半減です。