プラセンタは、その豊富な栄養素と成長因子から、育毛において多くの可能性を秘めていますが、その利用を検討する際には、いくつかの注意点と、知っておくべきリスクが存在します。安全に、そして効果的にその恩恵を受けるために、これらの点を事前にしっかりと理解しておきましょう。まず、サプリメントを選ぶ際には、その「品質」と「含有量」を慎重に見極める必要があります。市場には安価な製品も多く出回っていますが、どのような環境で育てられた動物の胎盤を、どのような製法で加工しているのかは、安全性と効果を左右する重要なポイントです。例えば、厳格な管理下で育てられたSPF豚や、トレーサビリティが確立されたサラブレッドの馬プラセンタを使用しているなど、メーカーが品質管理にどれだけこだわっているかを確認しましょう。また、プラセンタエキスの純末が、一粒あたりどのくらい含まれているのか、含有量もチェックすべきです。次に、医療機関で受ける「プラセンタ注射」の場合、最も重要な注意点が、一度でもこの注射を受けると、その後は「献血ができなくなる」ということです。これは、ヒトの胎盤を原料としているため、理論上、未知のウイルス感染症のリスクを完全にゼロにすることができない、という予防的な措置に基づいています。現在、プラセンタ注射による感染症の報告はありませんが、将来的に献血を考えている方は、この点を十分に考慮する必要があります。また、プラセンタはホルモンバランスに影響を与える可能性があるため、妊娠中や授乳中の方、あるいは乳がんや子宮筋腫などの婦人科系疾患の治療中の方は、使用前に必ず医師に相談してください。そして、忘れてはならないのが、プラセンタは医薬品のAGA治療薬とは異なる、ということです。AGAの進行を直接的に止める効果は証明されていません。もし、あなたの薄毛がAGAである場合、プラセンタだけに頼るのではなく、専門医の診断のもと、適切な治療と並行して行う「補助療法」として位置づけるのが、最も賢明な選択と言えるでしょう。
プラセンタ育毛を選ぶ際の注意点とリスク